※授業中に使用したスライドのダウンロードは、こちらをクリックして下さい(清泉アカウントにログインしていないとアクセスできません)。
ゼミを通してゼミ生と一緒に挑戦したいこと
You must be the change you wish to see in the world.(世界を変えたければ、まずは、自分自身が変わることだ)
マホトマ・ガンジー
「未来の非常識」であるような現在の常識があるとするならば、ゼミ生と一緒に、それらを「本来あるべき姿」にリデザインしていく挑戦を(小さくてもいいから)続けていきたいと思っています。
前例がないのなら「あるべき未来」に向けて、自らが前例になってしまおうというタイプのゼミ生を募集します(Be the Change!!!)。

ゼミのテーマ(22世紀に向けた「都市」のデザイン)
山本達也ゼミでは、「グローバルに考え、ローカルの現場で具体的なアクションを起こしていく」ことにこだわりたいと思います(Think Globally, Act Locally)。
ゼミのテーマとしては、「都市の未来」に関する研究と実践を進めていきたいと考えています。
みなさんには、好きな都市、憧れる都市、住んでみたい都市がありますか?
ニューヨーク、ロンドン、パリ、ストックホルム、ヘルシンキ、バンコク、クアラルンプール、カイロ、ダマスカス、もちろん東京や大阪など含め、世界には様々な都市があります。

大都市には大都市の魅力が詰まっていますが、こうした大都市だけが都市ではありません。小さくてもキラリと光る素敵な街はたくさんあります。山本達也が生活の拠点にしている長野県の松本市にもたくさんの魅力がありますし、山本達也ゼミが毎年のようにプロジェクトを一緒に行っている鹿児島県のいちき串木野市にも魅力が詰まっています。
ここで考えたいのは、22世紀に向けた都市(人間が構成する社会)の「持続可能性」です。エネルギー問題も、環境問題も、食料問題も課題は山積しています。20世紀に表面化した問題は、21世紀の今も解決されないどころか、悪化しているようにも見えます。22世紀に活躍するはずの(まだ生まれていない)未来の子孫に、ツケを先送りすることはできません。
そのためには、20世紀的な価値観や社会の仕組みを問いなおし、人の暮らし方や、都市のあり方を21世紀的なものへとアップデートしていく必要があります。たとえば、地産地消という言葉があります。東京やニューヨークやロンドンなどは、確かにエキサイティングで刺激にあふれた都市ではありますが、超巨大都市において本当の意味での地産地消をすることは極めて困難です。自然との距離が、少し遠すぎるのです。

こんな問題意識から、長年ゼミで追い続けているテーマは、自然環境と都市文化とが融合した「Living with Nature」な都市のデザインです。こうした「次の時代に人びとが住みたい・暮らしたいと思う都市」では、どんな人たちが、どんな関係性を持ちながら、どんなローカルコミュニティを作り上げ、どんな経済圏が育まれ、どんな政治が行われ、どんなライフスタイルを送っているのでしょうか。
別の形で言い直すなら、私たちは「22世紀の子孫たちにどんな街の、どんな仕組みを、どんな形で残していくべき」なのでしょうか。そして、#デザイン思考的に言うならば、22世紀に残したい都市について、「人」を中心にデザインするとしたらそれはどんな仕組みを備えた、どんな都市になるのでしょうか。
都市は、人びとの暮らしそのものです。男性も女性も、もちろんLGBTQなど性的マイノリティの人びとも、老いも若きも、身体的な不自由さを抱えていてもいなくても、お金があろうとなかろうと、「誰一人取り残さない」という姿勢が求められます。
そんな都市は、環境共生型でありながら、「Liveable」で(住みやすくて、住んでいて心地がよくて)、何よりもその街に暮らす人びとが身体的・精神的・社会的に良好な「Well-Being(ウェルビーイング)」な状態にあり、その都市に住む幸せを提供できているはずです。そんな都市を、「環境共生型 Liveable Well-Being City」と呼びたいと思います。

また、都市は、人びとの暮らしそのものなので、関連するテーマも多岐にわたります。たとえば、上のスライドを見てください。これらは、すべて、「22世紀に向けた都市のデザイン」において重要なテーマです(もちろん、これら以外にもたくさんあります)。
最終的に、ゼミ生のみなさんが取り組む研究テーマやプロジェクトテーマは、「22世紀に向けた都市のデザインという視点から、グローバルに考え、ローカルの現場で具体的なアクション」を起こすことに関連するものであれば、自分の興味のあること、やってみたいことに何でも取り組んでもらって構いません。
取りあげる都市も自由です。山本達也ゼミとして、すでにプロジェクトを動かしている都市で一緒に研究しつつ、実践的なプロジェクトを展開してもいいですし、ゼミで学んだことを生かして、国内外を問わず「自分が大切にしたい(マイ感の溢れる)都市」を対象として研究・プロジェクトをしてもらっても構いません。
「22世紀に向けた都市のデザイン」について、共に研究し、(国内外問わず)いろいろな都市のフィールド調査にも行き、未来に向けた実践的なプロジェクトを一緒にやってくれるゼミ生を募集します!
※ゼミ選択の段階で、世界のこと、都市のこと、政策のこと、政治のこと、街をデザインすることについての前提知識など、特に必要ありません。ただし、勉強するべきことは山ほどあります。学ぶ意欲だけは持っていてください。ゼロから、一緒に勉強していきましょう。




「デジタル × アナログ」での研究と実践
ゼミでは、特に、1年次の必修科目「基礎概念(グローバル・シティズンのための101のコンセプト)」と、2年次の必修科目「データサイエンス」、3年次の必修科目「プレゼンテーション技法」、そして英語(自身のプロジェクト内容によっては現地の外国語)の活用能力に磨きをかけていきます。
「活用能力」です。これらの科目は、知識として知っているとか、かつて授業で習ったことがあるということでは、意味をなしません。「22世紀に向けた都市のデザイン」という研究・実践の現場で、「学問的な知識」を「実践のための知恵」へと転換していく必要があります。
山本達也ゼミでは、特にデジタル技術で使えるものはどんどんと使っていきます。現段階で、コンピュータやデータに苦手意識がある人でも歓迎します。ゼミの仲間と一緒に、「共に学びあい・教えあう(半学半教)」カルチャーを作っていきたいと思っています。「苦手だけど、逃げ続けるのをやめて、この機会に新しいスキルを修得したい」という意欲がありさえすれば大丈夫です(実際、教員の僕もいつまでたっても勉強不足で、わからないことだらけです。そして、失敗ばかりしています。でも、世の中常にアップデートされていきます。だから、「今の能力」なんて大して重要ではなく、本当に大事なのは「学び続ける」という意欲と行動です)。
研究を進めたり、協働作業をする際に「使える」アプリやサービス(無料のものも多いです)についても僕の持っているノウハウを、ゼミ生と共有しながら進めていきたいと思っています。また、このWebサイトもそうですが、デジタルを活用した「情報発信力」についても、ゼミ生の皆さんに、僕の知っているところをお伝えします。
ただ、何といっても、都市に関する研究を進めるにあたって「大きな武器」になるのは、下の画像にあるおなじみの「Exploratory」です。というのも、都市に関するデータは、世界中に数多く蓄積されているからです。特に「グローバルな視点から考える(Think Globally)」を深めていく際に、データ分析することで得られるみなさん独自のインサイトはとても重要です。

詳しくはゼミで勉強していくとして、ここでは1つの例として「都市(や社会)の寛容性」について紹介しましょう。都市の寛容性の指標としては、いろいろな研究が行われていますが、そのうちの1つに「LGBTQなど性的マイノリティ」の人がどれほど暮らしやすいか(旅で訪れやすいか)という指標があります。

たとえば、上の表は、2012年から毎年発表されている「Gay Travel Index」の2021年版のデータの一部です。合計17項目それぞれに点数が与えられ、合計がTotalスコア(総合得点)として示されています。このデータを「Exploratory」に取り込んで、少し操作をすると、各国の「Gay Travel Index」での総合得点から「各国のLGBTQ寛容度の偏差値」を計算することができます。

上の図は、トップ20ヵ国を抜き出したものです。1位はカナダで、偏差値でいうと74.6ですね。気になる日本の順位は、60位で、偏差値でいうと53.2だと「Exploratory」が計算してくれました。では、この53.2という数字は、世界的に見てどのような位置にあるのでしょうか。ということで、次に、世界全体の分布と、その分布の中で日本がどのあたりにいるのかをつかむために、密度曲線を「Exploratory」に描いてもらいました。

このデータは、国ごとのものでしたが、「22世紀にあるべき都市の姿」を「寛容性」の視点から考えていく際にも参考になることでしょう。都市に関しては、環境、エネルギー、教育、所得、産業、交通、イノベーションなど様々な視点から数多くのデータが蓄積されています。これらも使いながら、「様々な仮説」を導き出し、最終的に現場で行うべきプロジェクト(Act Locally)を組み立てていきたいと思います。
こうした「デジタルに関する力」、そして「データを目的に沿って分析し、解釈して、仮説を導き出す力」は、社会人になってからも大きな武器になるはずです。もちろん「101のコンセプト」もフル活用する必要があります。ゼミの2年間で、これまでの必修授業での「知識」を、現場で使える「実践的な知恵」へと転換させてください。
誤解がないようにつけ加えますが、山本達也ゼミは、地球市民学科のゼミとして「現場」と「フィールドワーク」を何よりも重視します。データだけで何かを語ることはしません。データから得られる仮説「も」活用しながら、フィールドワークにて、五感をフル稼働させ、問題解決のための糸口を探っていきます。
デジタルとアナログ、ミクロとマクロ、理論と現場(フィールド)をいったりきたりしながら、「22世紀に向けた都市のデザイン」に関する研究と実践を積み重ねていきましょう!
ゼミ合宿について

コロナになってしまいゼミ合宿ができない状況が続きましたが、最近の山本達也ゼミでは、2019年の夏まで、海外でのゼミ合宿をやってきました。
- タイ(バンコク)とカンボジア(シェムリアップ)でのゼミ合宿(2019年度)
- タイ(バンコク)でのゼミ合宿(2018年度)
- 台湾(台北)でのゼミ合宿(2017年度)
合宿という形ではありませんが、「都市(街)のフィールドワーク」として、過去のゼミ生たちと以下のような街に一緒に調査に行っています。
- いちき串木野市(鹿児島県)
- 奄美大島(鹿児島県)
- 石垣島・西表島(沖縄県)
- 松本市・安曇野市(長野県)





最近の外部ゲスト(一部ご紹介)
山本達也ゼミの特徴は、主役はあくまでもゼミ生一人ひとりだということです。僕が、卒業論文を書くわけでも、卒業研究プロジェクトをするわけでもありません。皆さんの、かわりにやることもできません。これらは、皆さんの研究テーマであって、皆さんのプロジェクトです。
そんな中、ゼミでの山本達也の役割の1つは、ゼミ生と「ステキな大人」とをつなぐ、コネクターのような存在であることだと考えています。山本達也ゼミでは、各学期2名程度の外部ゲストをお招きして、じっくりとお話をうかがい、ディスカッション(質疑応答)を行っています。
コロナ前は、ゼミ終了後、ゲストを交えて食事会に行くのが通例行事でした。コロナ禍でも、第1部(通常のゼミ)と第2部(希望者のみ)の二部制として、第2部では、教室を変えカジュアルな雰囲気で、第一線で活躍するゲストたちと和やかに談笑する時間を設けていました。
2023年度は、また、以前と同じようにゲストを交えての食事会などを復活できると思っています。是非、その道の第一線で活躍する方々と、食事を共にしながらのリラックスした環境でお話をし刺激を得てください。
以下、最近の外部ゲスト(一部)と簡単なプロフィールをご紹介します。

藤井巌(ふじい・いわお)さん
NZ法人リアルニュージーランド社代表。
藤井さんは、鹿児島の名門ラサール高校卒業後、東京大学法学部を経てゴールドマン・サックス証券会社(これまた名門の外資系投資銀行)に就職します。外資系投資銀行では、東京、NY、およびロンドンで、金融業務に携わりました。その後、これまた超名門の外資系投資銀行であるJ.P.モルガン証券会社を経て、2006年ニュージーランドに移住します。
同年、南島のネルソンに「本当のニュージーランドを体験してもらう」ための旅行・教育エージェント「リアル・ニュージーランド」を設立します。ニュージーランド全土のトレッキングコースに詳しく、同国の海産物やワインなど「美味しいもの」に対する研究にも余念がない藤井さん(ネルソンに遊びに行くと、まあ、たくさん美味しいもの、美味しいところに連れて行ってくれます)。
ここ数年は「異質を知ること、体験することが、人間を大きくする」との信念のもと、小学生の息子さんの子育てを通し、ニュージーランドの世界的にも独特な教育を研究し、様々な活動に取り組んでいます。
ハッキリいって、東大→ゴールドマン・サックス→JPモルガンって、(あんまり好きな言葉ではないですが)いわゆる「勝ち組」です。でも、それをすべて捨てて、第二の人生をNZで教育を軸に組み立てました。その背景には、向き合うべき未来へのビジョンも関係しています。要は、「人生にとって本当に大切なものは何か」というような問いです。
藤井さんには、このあたりの話も、そして、新型コロナウイルス対策でとても注目されている、NZの取り組み(女性首相であるジェシンダ・アーダーン首相についても)についてもいろいろとお伺いしました。

今村彰延(いまむら・あきのぶ)さん
ゴディバ(GODIVA)ブランド・マーケター。
ベルギー発の世界的チョコレートメーカー、高級チョコの代名詞GODIVA。その日本法人で、GODIVAブランドのブランドマネージャー(日本でのGODIVAブランドの総責任者ということです)をしている、今村彰延さんをゲストにお招きしました。
P&G、グラクソスミスクライン(世界的な製薬会社)、ブロック玩具で有名なレゴなど、外資系企業で一貫してマーケティングの専門家として活躍してきた今村さん。お仕事の中身の話もそうですが、仕事に向き合う際に絶対に外さないようにしていることは何かなど、その人生哲学も含め、新型コロナウィウル時代とその後をどう生きていくかのヒントをたくさん頂きました。
また、今村さんは、ご自身も古武道の免状を持っているほどの武道家でもあります。日本の古武術の持つ文化と、外資系マーケターの世界の文化、どこか共通点はあるのでしょうか?そのあたりのお話しも、伺っていきました。

原薫(はら・かおる)さん
株式会社柳沢林業代表取締役社長。一般社団法人ソマミチ代表理事。
川崎生まれながら、学生時代より「森」「木材」「林業」の世界に惹かれ続けたそうです。1997年静岡市井川森林組合に就職し、林業の道へ。1999年に長野県に移住し、2003年柳沢林業入社、2013年より現会長より事業承継し、代表取締役に就任。木材生産を中心に新たな林業の可能性を模索中です。
また2017年一般社団法人ソマミチを設立し、「木を使う社会の仕組みづくり」を目指しています。2016年3月、全国の農山漁村地域の次世代リーダーとして期待される女性や団体に贈られる「農山漁村男女共同参画優良活動表彰」の最高賞・農林水産大臣賞を受賞。狩猟免許保有。
山本達也とは、信州まつもとエリアにて、「森と街とをつなぐプロジェクト」を共同して手がけています。また、山本達也が座長を務める松本市の会議体「松本シンカ推進会議」の委員として、里山の利活用を中心に「次の時代の山の街」の姿を共に構想しています。
原薫さんには、彼女の世代に女性で林業の第一線で活躍し続けた方はそう多くないので、苦労話や失敗談、またそれをどう乗り越えていったのかなど、ゼミ生のキャリア形成や人生観にも大きく影響するお話を伺いました。また、人類にとって自然と共生するということの意味を、山のエキスパートの視点から教えて頂きました。

保坂健二朗(ほさか・けんじろう)さん
滋賀県立近代美術館館長。
元東京国立近代美術館主任研究員。担当した主な展覧会に、「The Japanese House: Architecture and Life after 1945」(ローマ国立21世紀美術館、2016)、「Logical Emotion: Contemporary Art from Japan」(チューリヒ・ハウス・コンストルクティヴ美術館、クラクフ現代美術館他、2014)、「フランシス・ベーコン」(2013)、「Double Vision: Contemporary Art from Japan」(モスクワ近代美術館、ハイファ現代美術館、2012)など。
日本を代表する国立の美術館である国立近代美術館にて約20年活躍された後、「地域×アート」という長年関わりたいと思っていた領域で自分の力を思い切り発揮したいという思いもあり、2021年から滋賀県立近代美術館の館長に就任。
40代での館長就任は、極めて異例。それだけ、「地域」は保坂さんの持っているセンスと知見を必要としていたということでしょう。
ゼミでは、特に、自分がなぜ、また、どのように美術館のキュレーターという仕事を選び、どんな失敗を経ながら今に至るのかというキャリアのお話や、「社会を変える」という視点での芸術(特に現代アート)の役割と可能性についてのお話をうかがいました。

岡本岳大(おかもと・たけひろ)さん
株式会社wondertrunk & co.代表取締役社長。
大学院で修士号取得後、大手広告代理店である博報堂に入社。博報堂時代には、世界17カ国の市場で、観光庁・日本政府観光局(JNTO)の「Visit Japanキャンペーン」を手がけ成功させます。このキャンペーンは、日本のインバウンド事業にとって重要な転機点となりました。
以来、彼にとって、「旅」や「人の移動の価値」は、ライフテーマとなります。日本の地方が持っている魅力や価値を、もっと世界の人に知ってもらい、実際に訪問してもらいたいという思いから、2016年に株式会社wondertrunk & co.を設立。「日本の地方を世界の旅行地に変える」をミッションに、「未来の旅の形」を世界のトラベラーたちに提案し続けています。
山本達也ゼミの「旅」や「人の移動」関連のプロジェクトに関しては、岡本さんがアドバイザー役も務めてくれます。力があってやる気のあるゼミ生は、彼の会社でインターンとして、「旅の未来」を作る仕事をお手伝いするコトも可能です。
ゼミでは、そもそもなぜ人は「旅」をするのかという根源的な問いを含め、「旅の未来」について活発なディスカッションを行いました。
沖縄観光映像「一人行」でTudou Film Festivalグランプリ受賞、ビジットジャパンキャンペーン韓国で大韓民国広告大賞受賞など。国際観光学会会員。
日本でのプロジェクトについて(一部紹介)
AC pay(アルプスシティ・ペイ:ALPSCITY pay)
共感資本社会の実現を目指す非営利株式会社eumoの決済プラットフォームを利用し、信州まつもとエリアでデジタル地域通貨通貨(AC pay)の実証実験を手がけています。
コンセプトは、「贈るように払おう。」です。AC payは、全国で流通している共感コミュニティ通貨eumoのローカル版です。
このプロジェクトは、デジタル地域通貨という「お金」のシステムをデザインすることで、「22世紀の都市をデザインする」ことを目的としています。
AC payを絡めたフォーラムと週末マーケットも展開していて、ゼミ生の中にはこの週末マーケットを利用して自分の卒業研究プロジェクトに関するイベントやワークショップをする人もいます。
お金をデザインすることは、その地域の未来の姿をデザインすることにもつながるんです!



鹿児島県いちき串木野市のブランディングプロジェクト
信州まつもとエリアでのプロジェクトが「山の街」の未来をデザインするものであるなら、鹿児島県いちき串木野市でのプロジェクトは「海の街」の未来をデザインするプロジェクトです。この「海の街」のブランディングや地域課題解決のプロジェクトにも取り組んでいます。いちき串木野市の特徴はたくさんありますが、その魅力は、以下の2本の動画で確認してください。
上の動画では、皆さんと同じくらいの年代の女性たちが、「食の街」いちき串木野市の「美味しいもの」を、大いに堪能しています。そして、インスタで発信。
下の動画では、湊町としてのいちき串木野市の「日常の魅力」が詰まった映像です。いちき串木野市は、「西海岸」に位置します。ウェストコーストの醍醐味は、何といっても、海に沈む夕日だと思います。ローカルの豊かさを、2本の映像から確認してみてください。
Border Line in Tokyo Project(アート・芸術に関連するプロジェクト例)
日本人として異例の「インド政府公認」のオディッシーダンサーである小野雅子さんとのコラボ・プロジェクト。全世界で活躍する小野雅子さんのキャリアの集大成とも言えるような日本凱旋公演である「Border Line in Tokyo」プロジェクトの一部に、山本達也ゼミとしても関わっています。
先日は、清泉女子大学に小野雅子さんをお招きし、「グローバル社会をリデザインする」というテーマでのワークショップおよび研究発表会を行いました。当日の様子は、プロの映像ディレクターが以下の映像としてまとめてくれました。アートや芸術と次世代社会のデザインとの関わりを、映像でもご確認ください。
DAN DAN DOME プロジェクト
建造物は多くの場合、「出来上がったところ」がピークとなるように設計されます。その後は老朽化して、最後には、大量の「廃棄物」となってしまいます。
そんな建造物の常識を疑い、「捨てる」ところがピークになるような建造物を作ったら未来はどうなるのだろう、ということで、極地建築家の村上祐資さんと、容器メーカーのトップ東洋製罐さんとが生み出したのが、ダンボールでできたドーム型の建造物「DAN DAN DOME」です。
100%リサイクル可能なDAN DAN DOMEは、たとえば被災地での避難所でも活用することができます。特殊なダンボールでできているので、屋外の野外フェスなどでも利用可能。使い方の可能性は無限大です。
山本達也ゼミでは、村上祐資さんや東洋製罐さんとコラボしながら、大量生産・大量消費・大量廃棄の現代型の消費行動のあり方を問いなおすと共に、人にとっての建造物の意味、避難所でのチームビルディングを可能とするプライベート空間の創出など、いくつもの現代的テーマについて、DAN DAN DOMEを使いながら何ができるのかを考え、実際に実験しています。



防災の観点から、都市の被災時の避難所での活用可能性などについても、研究を進めています。
求める人材
- 「自身の成長」に価値を見いだせる人
成長のプロセスを楽しみ、成長の喜びを感じたいと思える人。
大学生活最後の2年間で、最大限成長するための努力ができる人。 - 「やらないで後悔するよりは、やって後悔した方がいい」という価値観に共感するタイプの人
チャレンジ精神旺盛な人・フットワークの軽い人。 - 次世代社会デザイナー
人と違った発想、人と違った視点から地球社会を眺め、創造的な問題解決をするための思考法を身につけたいと望む人。
※前提知識などは一切問いません。求める人材に合致しそうな人、そうなりたいと思える人なら誰でもOKです。
ゼミ生たちの声


レジュメや書評作成の課題は楽ではありませんが、この課題をやり遂げることで視野が広がり、一つ上の自分へと変わることができます。また、インプットだけで終わるのではなく、ゼミ内での発表というアウトプットを行うことで知識をより自分のものにすることが出来ます。実際に私はインターンの面接でゼミでの活動を聞かれ、レジュメ作成で集めた知識を生かして話題を広げることが出来ました。
確実に成長したいあなた!是非、山本ゼミにいらしてください!私たちと一緒に、大学生活最後の2年間で確実に成長してみませんか。お待ちしています。

授業時、山本先生と所属学生との話し合いを通じ、自分の知識量が増えるだけでなく、①自分の意見を持ち行動を起こす大切さ、②他人を他人であると認めることで広がる可能性、③”楽しそう” “やってみたい”の可視化、この3点と、未来を創造する一員としての力を育てることができます。
机上と机上でない学習の充実度学内ナンバーワンのゼミです!

①授業:まず、授業について。「課題本」を読んでは書評を書き……発表があればプレゼンをし……と、とにかく大変で負担は大きいかもしれません。ですが、全く知らない新しいこと、特に、未来のことについての学びが多いのでワクワクします!♪ 自分の世界が広がるってとってもキラキラしてるでしょ!笑
②人脈:山本先生人脈が半端ないです。普段生きているだけでは会うことができない方に会い、直接!お話を伺えることができます。これは日本に留まらず海外でも!!今年のゼミ合宿では、地雷撤去で有名なアキ・ラーさんに会い、少年兵だったときの話から地雷の撤去の仕方まで事細かく教えていただくことができました。自分とは違う環境に身を置いている人の考え方や価値観は、時に斬新であったり、新たな視点を与えてくれたりします。実におもしろい。
③ゼミ合宿:山本ゼミ目玉行事の『ゼミ合宿』。カンボジアでは、観光業に触れつつ、HISでは出来ないカンボジアを満喫しました。タイでは、ただ観光をするだけでなく、自分を見つめ直す学びが沢山ありました。また、3・4年生の仲もぐっと深まる大イベントです!!
④卒論:最初からテーマを決めません。ですから、約1年間自分がどんなことをやりたいのかじっくり考えられます。また、様々な文献を読むことでより良い選択肢を自分で見つけることができます。
何でも挑戦しようとする人、楽しめる人なら絶対に山本達也ゼミ!!おもしろい先輩たちが待ってます〜!!
担当教員との面談
※2023年度の山本達也ゼミですが、多くの方に興味を持って頂きありがたく思っています。予想よりも面談希望が多く、事前に用意していたスロットが全部埋まってしまいました。もしも、「どうしても!」という方がいれば、簡単な志望理由を書いてメールを送ってください。少しイレギュラーな時間になってしまうかもしれませんが、予定の調整ができるかもしれません。よろしくお願いします。(11月12日現在の状況)
新しくゼミを選択するにあたって、いろいろと不安に思っていたり、確認しておきたいことなどあると思います。
ゼミについて、直接話がしたいという人は、いつでもウェルカムです。キチンと時間をとって、一人ひとりとしっかりお話がしたいと思います。Zoomでの面談を予定しています。
面談希望の人は、みなさんの面談(zoom面談)可能な候補をいくつか挙げて以下のメールアドレス宛にメールを送りアポを取ってください([at]を@に変換してください←スパム防止のための措置です)。
yamamoto[at]seisen-u.ac.jp
もし、ゼミ参加希望者が受け入れ可能人数以上となった場合は、「熱意」「やる気」「責任感」「段取り力」「地民必修授業の成績」「くじ運(?)」等を中心にセレクションさせてください。いずれにせよ、面談は必須なので、山本達也ゼミで研究と実践プロジェクトを行うことに関心のある方は、面談のアポをお願いします。
大学生活最後の大切な2年間です。是非、充実した学生生活を!
※毎年、ゼミ希望届け提出間際になってから面談のアポを取ろうとする学生さんがいます。僕自身、日々の仕事の中でそれほど多くの「空き時間」があるわけではありません。是非、プロジェクト遂行に必要な「段取り力」を発揮し、日程に余裕を持ってアポを取るようにお願いいたします。
※経験上、早めにアポを取って面談をしてくれる学生は志望度も高く、ゼミでもリーダーシップを発揮して楽しそうに活動してくれる人が多い印象です。過去、選抜をしなくてはいけないほどのゼミ希望者がいたことはほとんどありませんが、万が一、全員を受け入れられない場合は、そのあたりも考慮して決めたいと考えています。
山本達也の活動について(ウェブサイトのご案内)
山本達也の詳しいプロフィールや、活動内容については、こちらのオフィシャル・ウェブサイトをご参照ください。
信州まつもとをベースとした活動については、2022年に設立した「ALPSCITY Lab(アルプスシティ・ラボ)」を中心に行っています。過去のゼミ生も、何名かまつもとでのプロジェクトを一緒に行いました。22世紀に向けた都市デザインに関する卒業研究プロジェクトとして、「ALSPCITY Lab」でのプロジェクトの一部を担うことも可能です。参考情報としてご参照ください。






そんな中でも山本ゼミを選んだ1番の決め手は、先生の「やらないで後悔するよりは、やって後悔する方がいい」という価値観に心から共感したからです。もちろん、先生の研究テーマにも魅力がありますが、私自身が成長するには山本ゼミしかない!とこの言葉を聞いてビビッときました。
論文を書くための技術だけでなく、レジュメの作成、討論など毎回のゼミの時間や課題を通して、大学卒業後の就職先でも活用することができるスキルをこの山本ゼミなら仲間と切磋琢磨しながら学ぶことができます。また、技術面だけでなくメンタル面でも鍛えられる部分はあると思います。実際に私も授業を重ねるごとにスキルアップしたのでは?と我ながら感じています(笑)。
人生一度きりしかないのなら、すこしだけ険しい道を選んでみませんか?選んだ道の先には険しいだけでなく、きっと大きなものが得られると思います。皆さんと“山本ゼミの時間”にまたお会いできる日を楽しみにしています。